このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
両方とも前のリビジョン 前のリビジョン 次のリビジョン | 前のリビジョン | ||
父親系 [2021/02/18 16:20] moepapa |
父親系 [2024/11/01 14:55] (現在) moepapa |
||
---|---|---|---|
行 1: | 行 1: | ||
====== 父親系 ====== | ====== 父親系 ====== | ||
- | とても好きだったんだけれど、 | + | 父親がらみの泣ける話です。 |
- | おっとりした人で、 | + | |
- | 神経質な私をいらいらさせることもあった。 | + | |
- | でも夫は、仕事のことで不機嫌になり、 | + | ---- |
- | なにも悪くない夫のことを | + | |
- | 私が邪険に取り扱っているときでも、 | + | |
- | いつも私のことを気遣ってくれる人だった。 | + | |
- | 私が体調悪いときは、 | + | 俺の母親は、俺が2歳の時にがんで死んだそうだ。 |
- | 仕事を途中で抜け出して帰宅し、 | + | まだ物心つく前のことだから、当時はあまり寂しいなんていう感情もあまりわかなかった。 |
- | その後仕事に戻って徹夜するような、 | + | この手の話でよくあるような、「母親がいない事を理由にいじめられる」なんて事も全然なくて、 |
- | 自分がどんなに無理しても | + | 良い友達に恵まれて、それなりに充実した少年時代だったと思う。 |
- | 私の面倒を見てくれる人だった。 | + | こんな風に片親なのに人並み以上に楽しく毎日を送れていたのは、 |
+ | やはり他ならぬ父の頑張りがあったからだと今も思う。 | ||
- | 夫婦の家事分担は、 | + | あれは俺が小学校に入学してすぐにあった、父母同伴の遠足から帰ってきたときのこと。 |
- | 私も仕事を持っていたので、 | + | 父は仕事で忙しいことがわかっていたので、一緒に来られないことを憎んだりはしなかった。 |
- | 食事・洗濯等は私がやる代わりに、 | + | 一人お弁当を食べる俺を、友達のY君とそのお母さんが一緒に食べようって誘ってくれて、寂しくもなかった。 |
- | 使用した食器の洗浄は | + | でもなんとなく、Y君のお弁当に入っていた星形のにんじんがなぜだかとっても羨ましくなって、 |
- | 夫の担当ということになっていた。 | + | その日仕事から帰ったばかりの父に「僕のお弁当のにんじんも星の形がいい」ってお願いしたんだ。 |
- | 当時夫は、連日日が替わってから | + | 当時の俺はガキなりにも母親がいないという家庭環境に気を使ったりしてて、 |
- | 家に帰るほどの激務が,2ヶ月も続いていた。 | + | 「何でうちにはお母さんがいないの」なんてことも父には一度だって聞いたことがなかった。 |
- | でも文句も言わず、 | + | 星の形のにんじんだって、ただ単純にかっこいいからって、羨ましかっただけだったんだ。 |
- | 深夜私が寝付いた後に帰宅して、 | + | でも父にはそれが、母親がいない俺が一生懸命文句を言っているみたいに見えて、とても悲しかったらしい。 |
- | 私が用意しておいた食事を食べ、 | + | 突然俺をかき抱いて「ごめんな、ごめんな」って言ってわんわん泣いたんだ。 |
- | 夜中に私の分も含めて | + | いつも厳しくって、何かいたずらをしようものなら遠慮なくゲンコツを落としてきた父の泣き顔を見たのはそれがはじめて。 |
- | ちゃんと食器を洗ってくれていた。 | + | 同時に何で親父が泣いてるかわかっちゃって、俺も悲しくなって台所で男二人抱き合ってわんわん泣いたっけ。 |
- | そんなある朝、私が起きると、 | + | それからというもの、俺の弁当に入ってるにんじんは、ずっと星の形をしてた。 |
- | 台所に洗っていないままの食器が放置されていた。 | + | 高校になってもそれは続いて、いい加減恥ずかしくなってきて「もういいよ」なんて俺が言っても、 |
- | きれい好き、整理整頓好きだった私は、 | + | 「お前だってそれを見るたび恥ずかしい過去を思い出せるだろ」って冗談めかして笑ったっけ。 |
- | 我慢が出来ず、その後起きてきた夫をなじった。 | + | |
- | 「ちゃんと洗っておくって約束したでしょ! | + | そんな父も、今年結婚をした。相手は俺が羨ましくなるくらい気立てのいい女性だ。 |
- | なんでやってないの!!」 | + | 結婚式のスピーチの時、俺が「星の形のにんじん」の話をしたとき、親父は人前だってのに、またわんわん泣いた。 |
- | 夫は「ごめん、やるつもりだったんだよ。 | + | でもそんな親父よりも、再婚相手の女の人のほうがもらい泣きしてもっとわんわん泣いてたっけ。 |
- | でももう3時前だったし、 | + | 良い相手を見つけられて、ほんとうに良かったね。 |
- | 疲れてベッドに横になってたら、 | + | 心からおめでとう。そしてありがとう、お父さん。 |
- | 「まだ時間あるから出勤前にやっておくよ」 | + | |
- | と謝ってきた。 | + | |
- | 私は、「言い過ぎた!ごめん!」 | + | ---- |
- | と思ったが、なぜか態度には出せず | + | |
- | 「私が帰る前にちゃんと洗っておいてね。 | + | |
- | でないともうご飯作ってあげないよ。」 | + | |
- | と言い放った。 | + | |
- | もちろん、冗談のつもりだった。 | + | |
- | 夫は私よりも出勤時間が遅いので、 | + | ある男は夜遅くに疲労と苛立ちを持って帰宅すると、五歳の息子が玄関口で父親を待っているのを見つけた。 |
- | 出勤する私をドアまで見送り、 | + | |
- | キスをするのが毎朝の習慣だったが、 | + | |
- | 私はキスをしたそうな夫を無視して、 | + | |
- | 「じゃあ、ちゃんと洗っておいてね」 | + | |
- | と言い捨てて出勤した。 | + | |
- | 夫はドアの向こうで、笑顔で、 | + | 「お父さん、僕はお父さんに質問してもいい?」 |
- | でもほんの少し悲しそうな表情で | + | 「そりゃいいが、どういうことだ?」と男は答えた。 |
- | 「わかったよ、気をつけてね。」 | + | 「お父さんは、一時間いくらで働いているの?」 |
- | と手を振っていた。 | + | 「お前には関係のないことだ!何故そんなことを聞くのか? 」 その男は怒って言った。 |
+ | 「ただ知りたいだけだよ。おとうさんは一時間いくらで働いているのか、どうか教えて。」と息子は聞いた。 | ||
+ | 「知らなければならないなら言おう。1時間に20ドルを稼ぐ。」 | ||
+ | 「ああ、」少年は答え、頭を垂れた。再び父親を見上げると、彼は言った、 「パパ、僕、10ドル借りてもいい?」 | ||
- | それが、生きている夫を見た最後だった。 | + | 父は怒っていた。 |
+ | 「もしお前がどれだけのお金をおとうさんが稼ぐのか知りたい理由が、馬鹿げたおもちゃや、他のいろんなくだらない物を買うためであれば、お前は自分の部屋へまっすぐに行き、寝ることだ。なぜお前がとても自分のことばかり考えるのか、よおく考えてみなさい。おとうさんは毎日辛く長い時間仕事しているんだ、だからそんな子供っぽい馬鹿げたことなどする暇はないんだ。」 | ||
- | その日の午後、会社に電話が入った。 | + | 小さな男の子は静かに部屋に行ってドアを閉めた。 |
- | 夫が事故にあったという報せだった。 | + | 男は座って、小さな息子の質問についてさらに腹を立て始めた。いくらかのお金のために、あんな質問をしたなんて。 |
- | 病院にかけつけたとき、 | + | |
- | すでに夫は、この世の人ではなかった・・・・。 | + | |
- | 冷え性の私の身体を、 | + | |
- | ベッドの中でいつもあっためてくれていた夫の手、 | + | |
- | その手を握り締めたが、とても冷たかった。 | + | |
- | あまりのショックに何も考えられず、 | + | 1時間ほどして、男は落ち着いて、彼が息子に少し強く言い過ぎでいたかもしれないと考え始めた。もしかしたら、本当に10ドルで買わなければならない必要なことがあったのかもしれないし、そしてあの子は、実は今まで頻繁にお金をせびったことはなかった。男は小さな息子の部屋に行き、ドアを開けた。 |
- | 呆然としたまま家に帰った。 | + | |
- | ふと台所を見ると、今朝洗ってなかった食器が、 | + | |
- | 綺麗に洗われて、水切りかごにならべられていた。 | + | |
- | 涙があふれ出てきた。 | + | 「眠っているかい?」と彼は尋ねた |
- | 最後に見たドアの向こうの夫の顔、 | + | 「いいえ、パパ、僕は起きているよ。」と少年は答えた。 |
- | そしてあの冷たい手。 | + | 「考えていたんだが、さっきおそらくちょっとお前に言い過ぎたと思う。」と 男は言った。 |
- | その二つだけを思い出しながら、 | + | 「長い一日だったので、その怒りをお前にぶつけてしまった。ほら、お前が欲しい10ドル、あるよ。」 |
- | 何時間も、何時間も、ひたすらすすり泣いた・・・・。 | + | |
- | ---- | + | 小さな男の子は起き上がり、まっすぐに座り、輝くように言った。 |
- | + | 少年はゆっくりと自分のお金を数え、その男を見上げた。 | |
- | うちの両親がそうだった。超ディープなネトゲのジャンキーさ。 | + | 「そのお金があるのに、何故お前は、もっとお金を欲しかったのかね?」と 父親は不機嫌に言った。 |
- | ハマってからの両親は、1年365日パソコンと向き合ってた | + | 「十分じゃなかったから。でも今全部で20ドルあるでしょう。パパの1時間これで買えるかな? 明日早く家に帰ってほしいんだ。僕はパパと一緒に夕ごはんを食べたいんだ。」 |
- | じーちゃんの遺産食いつぶしながらね。会話なんてありゃしない。 | + | |
- | あるとしてもネットの中で話すだけ。会話の内容も | + | |
- | 「一ツ目山のサイクロプスを倒しに行け」 とか。笑える話だろ? | + | |
- | うちの家族に限っては父親は父親じゃなくて | + | |
- | 「世界中から頼りにされてるマジックナイト」母親は母親じゃなくて「ダークプリースト」 | + | |
- | 俺は子供じゃなくて「モンスターハンター」だったんだ | + | |
- | + | ||
- | そんな世界にほとほと嫌気が差してさあ で、考えたんだ。「こんな世界壊しちまおう」って | + | |
- | そのネトゲのサーバに侵入して・・・10年分のデータ全部を破壊してやったんだ。 | + | |
- | 人生最初のハッキングさ | + | |
- | その日の帰り道は そりゃーワクワクしてたね。だってもうそっちの世界は無いんだから | + | |
- | ファンタジーのパーティとかじゃなくて「家族」として生活ができるんだってね | + | |
- | + | ||
- | そしたらさ 2人とも首吊って死んでたよ | + | |
- | + | ||
- | 遺書がまた傑作でさ、 『世界が壊れてしまったので 死にます さようなら』 | + | |
- | 2人にとっての現実は もうとっくにこっちの現実じゃなかったのさ | + | |
- | なあ 俺のやった事はそんなに重罪かな?現実では自殺で片付いても | + | 父親は打ちひしがれ、自分の息子に腕をまわした。 |
- | 両親を殺したのは間違いなくこの俺さ | + | |
- | そんな俺は殺人罪かな?かまってほしくてさあ | + | |
- | 天気とか 成績とか どんなにくだらなくてもいい | + | |
- | 現実の話がしたくてさあ それが悪いことかよ!? そう思う事が犯罪かよ!? | + | |
- | だったら だったら人間全員犯罪者じゃねーか! | + | |
---- | ---- | ||
行 153: | 行 109: | ||
崩れた文字ながら、「本当にありがとう」とサインペンで書いてあった。 | 崩れた文字ながら、「本当にありがとう」とサインペンで書いてあった。 | ||
- | ---- | ||
- | |||
- | 一時間に一本くらいしか電車が通らない田舎に、 | ||
- | 5才くらいの子供とその両親が旅行にきていた。 | ||
- | ダイヤの関係で、ある駅で電車が3分ほど止まってた。 | ||
- | お父さんはお母さんと子供を車内に残して、ホームに出て写真を撮り始めた。 | ||
- | すると電車がすぐに出発してしまうと思った子供が、 | ||
- | 「お父さんが置いてかれちゃう!」って泣き出した。 | ||
- | お母さんがなだめるも、泣き止まない子供。 | ||
- | 「お父さん! 早く乗って! 置いてかれちゃう! お父さぃやぁぁぁ!!」 | ||
- | 周りの客がそれ見て、優しい子供だなぁとか言って笑ってた。 | ||
- | 久しぶりにいいものを見た。 | ||
- | お父さんは置いてかれた。 |